BMW 523i (F10)オートマ修理
2021/01/30
2011年式、BMW523i(F10)のオートマ修理でご入庫です。
オートマのタイプは、ZF製の8HP45。8速のオートマです。
症状は、「トランスミッションの警告灯点灯、シフトが”P”に入らず、ドアロック出来ない。」という症状です。
テスターでエラーメモリーを確認してみると・・・
① EGSタービンセンサー ← メカトロニクス要交換
② ギヤモニター2、3,4 ← オートマ内部滑り
エラーメモリーの内容から判断して、オートマのリビルトが必要と判断し、お客様にご了解を頂き、オートマを
リビルトする事になりました。
車輌からオートマを外します。
外れたオートマを2階のリビルトルームへ
全て分解して細部まで点検します。
インナーディスクプレートの剥離及び摩耗がかなり進んでいました。
インナーディスクプレートやガスケット及びオイルシール等は全て交換します。
交換する部品は、ZF製の純正品です。
全ての部品を洗浄し、再度点検します。
各パートごとにメーカーの基準値に調整し組み立てていきます。
油圧漏れ等が無いか、特殊工具をセットして、エアーで圧力をかけて点検します。
メカトロニクスも新品に交換します。
メカトロニクスはかなり高価な部品ですが、DELはZF社のサービス指定工場なので、ZF製の全ての部品はZF社から直接取り寄せる事ができる為、一般的な仕入れ価格よりも安価でご提供できます。(とは言っても高価な部品には変わりありませんが・・・)
新品のメカトロニクスを取り付けてリビルト完成。
車輌に取り付けてBMW専用のテスターでプログラミングをします。
一般道と高速道の試運転を行い、ATFの温度が規定値まで下がったら、ATFのレベルを調整して完成です。