ポルシェマカン バックしない|世田谷工場ブログ|外車・輸入車のオートマミッション・パワーステアリングの修理(リビルト)専門

ポルシェマカン バックしない

2021/04/28

ポルシェマカン、”バックしない” という症状です。

トランスミッションは、ポルシェでいう所の”PDK"ですが、アウディにも搭載されている”0B5”という型式のデュアルクラッチミッションと同じタイプのトランスミッションです。(細部に違いはあります。)

テスターでエラーメモリーを確認した後、オイルパンを外してみると、ほんの少しクラッチディスクのフェーシングが確認されました。

フルードはきれいな状態でしたが、少し焦げ臭い匂いがしていたのと、以前にフルード交換をしたような形跡が有った為、判断は難しかったのですが、クラッチの不良と判断しトランスミッションを降ろす事にしました。

トランスミッションはアウディに搭載されている物と同じタイプですが、取り外しはアウディのそれと比べ予想外に大変な作業でした😭

取り外したトランスミッションを2階のリビルトルームでクラッチの部分の分解作業をします。

分解したデュアルクラッチ。

クラッチが真っ黒に焼けてしまっています。

クラッチを押し付ける役目のピストンのゴムのシール部分が切れてしまっていました。

これでは油圧が掛かっても漏れてしまい、クラッチを充分な力で押し付ける事が出来ず、焼けてしまいます。

クラッチ、サクションフィルター、プレッシャーフィルターを交換してトランスミッションを取り付け、フルードを注入。

エンジンを掛けてフルードの温度が規定温度まで達したら、テスターでベーシックセティングをします。

ロードテストの後、再度フルードの量を調整して完成です。

以前に何処かの工場でフルード交換をした時に、焼けたクラッチの粕が大量に出てたはずなんですけど・・・

何か不具合が有った時、「とりあえずオイル交換をして様子を見てみましょう」と言われるケースがよくあるみたいです。

クラッチの状態のわりにはフルードやオイルフィルターが奇麗だったので、今回もそのパーターンだったのかもしれません。