ジープ ラングラー オートマ修理|世田谷工場ブログ|外車・輸入車のオートマミッション・パワーステアリングの修理(リビルト)専門

ジープ ラングラー オートマ修理

2018/10/24

ジープ ラングラーのオートマ修理です。(メルセデスベンツ製の5速オートマです)

”暖まると異音がして前進、後進共に動かなくなる”と言う症状でご入庫頂きました。

先ずはいつものようにオイルパンを外して点検したところ、金属粉が多量に出ていて、フィルターも詰まってしまっていました。

間違いなくオートマの中の何処かが壊れています。

という事で早速、車からオートマを外します。

オートマを外して下から見た状態です。

外したオートマを2階の作業場に上げます。

原因は、トルクコンバーターと言う部品の中に組み込まれているロックアップクラッチディスクと言う部品のクラッチ部分のフェーシングがすり減ってしまっていました。

金属粉の出所は、ここです。

簡単に言うと、ブレーキパットがすり減って、鉄板ブレーキ状態になってしまったのと同じ事です。

※ロックアップとは、燃費を良くするためにエンジンの動力をオートマに伝えるトルクコンバーターと言う部品の中に、マニュアルミッションのクラッチと同じような役割をする機構の事です。ベンツ製のオートマでは、1996年式位からの電子制御オートマから採用されています。

お客様のご指摘の症状は、「暖まると異音がして動かなくなる」という事ですが、正確に言うと暖まると動かなくなるのではなく、金属粉や、すり減ったフェーシングがフィルターに詰まってATFを吸えなくなって動かなくなるんです。

異音は、フィルターが詰まった事によってATFを吸い込む ”ジージー” と言うような感じの音がしてきます。 

「冷えるとまた動く」と言うのは、エンジンを暫く止めている間、フィルターに詰まったゴミが少しずつ落ちて、ATFを吸えるようになるからなんです。

この状態で、ATF交換、フィルター交換をすると動ける時間は長くなるんですが動けてしまう分、内部の損傷状態は更に酷くなってしまいます。

なのでDELでは、ATF交換、フィルター交換をする場合は必ずフィルターを分解してオートマ内部の状態を確認しています👍

「とりあえずATFと、フィルターを交換してみましょう」と言われて交換してもらったんだけど、また同じ症状になってしまった。と言う話をよく聞きます。

ATF交換などで、変速フィーリングに変化がある事はあっても、動かなくなったりする症状が改善される事は、まずありませんよ😢

トルクコンバーターだけ治しても、金属粉が多量にオートマ内部に回ってしまっている為、全て分解。

バルブボディも含め、オーバーホールしました。