アウディ TT バックしなくなる。
2021/04/14
アウディ TT、シフトポジションインジケーターが点滅して、”バックしなくなる” という症状でご入庫頂きました。
トランスミッションのタイプは02Eで、6速のデュアルクラッチミッションです。
一度イグニッションキーをOFFにすると症状が回復しますが、再度エンジンを掛けてシフトを動かしてみると、”N"ポジションで”ガチャガチャ”とクラッチが作動する音がしてシフトポジションインジケーターが点滅し、バックしなくなりました。
専用テスターでエラーコードを読みだしてみると、以前クラッチ交換した車輌と同じエラーメモリーが入力されていた為、クラッチ不良と診断し、トランスミッションを車輌から降ろしてクラッチを点検します。
車輌から取り外したDSGトランスミッション
クラッチの部分を分解していきます。
分解したデュアルクラッチ
黒く焼けたクラッチ
クラッチリペアキットを交換して、マニュアルに従って計算式に当てはめ、クリアランス調整します。
車輌にトランスミッションを取り付ける前に、フィルターと、メカトロニクスカバーガスケットを交換します。
トランスミッションを取り付けます。
取り付けた後、専用テスターでエラーメモリーの消去、ベーシックセティング等を行いロードテストをし、DSGフルードのレベル調整をして完成です。